| 米の栽培は水田、という日本の常識を覆すほど、国家として米の栽培に力を注いだことが伺えました。
もちろん、カザフスタンには農耕民族ばかりではなく、遊牧民もいます。人口にも流動性があるにも関わらず、多種多様で生活様式も違う130以上もの人種の人々がうまく「共存」しているのを感じました。国土は石油、天然ガス、及び鉛、チタンなどの天然鉱物資源に恵まれ、相当な石油の埋蔵量も確認されており、近年、年間10億ドル規模もの石油関連の外国資本導入により、欧米石油メジャーや日系企業が大規模な採掘を開始しています。
市場経済化は急速に進んでいますが、経済発展のもとには必ず負の遺産が発生します。これまで、エネルギー資源として石炭などの化石燃料を中心に使用してきたことや排気ガスの規制といった法整備が十分ではなかったため、大気汚染が深刻化しています。今後は、いかに環境に配慮した社会整備を進めるか。そして、この地域の伝統的な食料生産と貯蔵、供給、流通システム、道路や下水の整備、農業・工業の技術交流をいかに進展・向上させるかが、重要と感じました。共産圏の国々が持つ特有な共通の負の遺産を克服し、自立した独立国家になるにはまだまだ時間がかかりそうです。

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