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■地域で異なる学制 アメリカも日本と同様に六・三・三制教育と思うかもしれませんが、自主独立を尊ぶアメリカでは学制も地域によって大変異なります。 アメリカ合衆国行政府の中で、日本の文部省に当たるのが教育省です。この教育省は文部省のように全国規模の統制力は持っていません。ここでは教育のごく基本的な方針を決めたり、各プログラムや学校設備に財政援助を行うだけで、教育の権限は各州・各地域の教育委員会はそれぞれに決定権を持ち独自性が強いため、地域ごとに授業内容や教科書まで異なっているのが現状です。 義務教育は、幼稚園から高校まで十三年間としている州がほとんどです。学制は歴史的に見て1920年代は八・四制(小学校八年、中学校四年)教育がほとんどでした。その後、六・三・三制が普及し、1985年代には全体の50パーセントを占めるようになったことが資料で分かります。残りの50パーセントは八・四制、六・六制をとっています。 教育熱心なここニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの三州では、大半の公立学校が六・二・四制、五・三・四制教育です。これは大学受験準備期間として、高校を四年間と考えているからです。このように地域で学制が違うため、呼び方も中学一年生は単に七年生、高校二年生は十一年生となります。 四・五歳児は幼稚園に当たるキンダーガーデンに入ります。これはほとんどが小学校に併設されています。 高校卒業後は単科大学(カレッジ)や総科大学(ユニバーシティー)のほか医学、法律などの専門大学や職業専門学校に進みます。二年制大学を卒業した人が四年制大学に編入するなどは、かなり自由にできます。成績優秀生は飛び級できるし、大学は広く門戸が開かれていますので、学生たちの年齢はとてもまちまちです。就職後に専門知識を習得するため大学に入り直すこともごく普通に行われています。
「広報しょうわ」 平成4年2月号掲載
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