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■幼児期から個性を重んじる アメリカの子育ては、幼いときから自立させる教育を重んじています。三歳児でも自分は何がしたいのか、何が必要なのか、自分のことは自分でといった訓練が家庭でも行われています。ある部分突き放した感じもしますが、それ以外のところでは親子のふれあいを大切にしています。 幼児教育には、デイ・ケア・センター(託児所)、ナーサリースクール、プレスクール(保育園)、キンダーガーデン(幼稚園)があります。託児所は共働きの人が安心して子供を預けられる仕組みになっています。生後六ヶ月から四〜五歳児までを預かるところもあります。私立と公立があり、公立はニューヨークだけでも二千百カ所ほどあり、費用は無料です。ここは経済的にも余裕のない家庭が優先になります。 一方、私立は千五百カ所以上あり費用は年間二千ドルから六千ドルと幅が広いです。公立、私立とも半日保育や終日保育があります。 保育園は3・4歳児を預かります。公立は無料ですが、年収に制限がありますので、ほとんどの子供たちは私立に行きます。費用は年間三千ドルから八千ドルと言われています。ここでも、終日コース、半日コースなどがあります。保育園には専門の教師がおり、幼児の発達に応じて学期ごとのカリキュラムが組まれ、読み書きやコンピュータを取り入れた保育教育をしているところもあります。日本の幼稚園に当たる学校がキンダーガーデンです。これはほとんどの地域で義務教育化され、学区内の住民は手続さえすれば誰でも入学できます。後者はほとんどが小学校に併設されており、小学校に入る準備のための基礎学習をします。たとえば話し方、読書、作文、算数、理科、図工、音楽、体操などを遊びを中心に学びます。 アメリカの幼児教育は3歳までに自分の身支度、手荒い、うがい、鼻をかむなどが出来るのは当たり前と考えているようです。教師は子供と一緒に遊び、心身の発達を助けますが、それ以上のことはしません。それは教師が子供の世話をしないのではなく、子供が自分でやっていくのを見守り、あくまでも子供の自発性、独立心を養うことを中心とした教育だからです。 このように、アメリカでは幼児期から個性に応じた教育を目指し、集団の中で一緒に行動をとることよりも、人とは違う自分らしさを表現するという訓練を重視しているようです。
「広報しょうわ」 平成4年4月号掲載
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